一度閉鎖したブログなのですが。。。アメフトの面白さに観戦記を記すことにしました。その日のノリで応援チームを決め、チアリーダーをデレデレ眺めながら一生懸命応援する変なオヤジのブログです。


by quesaisje00

中田の苦境はいわば予想通りの展開

 フィオレンティーナの中田は,未だその真価を見せていない.中田自身も,どこで自分のよさを生かせばいいのか戸惑っているようにも見える.しかし,この結果は開幕前から複数の人間が予想していたことだった.(続きはmoreをクリック)




1 中田がやりたがっているのはトップ下,しかし生かせるのはもっと後ろ

 中田は,ファンタジスタではない.これは,中田が中村などのような天才的な素質を持っていないということ以上に,彼自身がそんなプレーをしようと思ってはいないということが大きい.彼は,ファンタジーを演出するエンターティナーではなく,ゴールという左辺に,現在の状況をイコールで結ぶためにはどの値の代入がふさわしいかを瞬時に計算するダイレクトプレーの体現者なのだ.
 だから,彼はポジションに関わらず,ほぼ常に最速でゴールに迫るルートを取る.この選択において,彼はすばらしいプレーヤーだし,このようなプレーをするために必要なすべての能力を高水準で備えている.さらに彼は,イタリアでの経験から,自ら点を取る能力すら磨き.あらゆる状況で最良の選択肢を取れるよう,かつてのスルーパス一辺倒のプレースタイルから早く,強いパスを瞬時に供給するスタイルに変化してきた.自分はそれらを高く評価している.
 しかし,セリエA中位から下位のチームのトップ下に求められるのは,彼が理想とするプレーではない.時には絶望的に少ないアタッカーから,無茶でもなんとかして点を取ってくれるプレーであったり,時には,攻めてさえくれれば,別に得点はそれほど期待されていない局面もある.そのとき,時として彼のプレーはまったく凡庸なものになってしまうのだ.奇想天外なフェイントもなく,ワンタッチで左右にはたいているだけの壁のようなプレーになってしまう.そこには2の要因が影響している.

2 フィオレンティーナには,今のところトップ下が活躍できるほどのコンビネーションはそもそも望めない

 もちろんすべてのトップ下が機能しないわけではない.自分から飛び出して点を取るシャドーストライカーやドリブラー,激しい運動量でプレスをかけるプレーヤーなどにとって,チームのコンビネーションがぎこちないときはむしろ自らが活躍するチャンスとなることすらある.
 しかし,悲しいかな中田はかなり純粋なパサーで,すごいドリブルも相手がついてこれないほどのスピードもない.スタミナと守備力は平均以上ながら,彼がそれだけで世界の中でやっていけるとは自分には思われない.
 つまりこういうことだ,中田はパサーである,パサーであるということはどういうことか.パスには出し手と受け手がいるということだ.パサーのパスは,それなりの選手が受けてはじめてその価値がわかる.フィオレンティーナでは,中田はそこまで信頼されておらず,コンビネーションに至っては,試合をしながら作り上げていくしか行かない状況.しかも彼は新体制で皆が新たなやり方を模索している中,一人別メニューで怪我のリハビリを行っていたのだ.
 現在の中田は,フィオレンティーナにとって,やっと新たなコンビネーションが形成されてきたと思ったらやってきてチームをかき乱すやっかいもの以外の何者でもない.そこからどう脱却するかは今のところわからないが,チームの戦い方にもっとコンセプトや決まりごとがないと,彼は永遠にピッチの上でさまよう孤独なプレーヤーであるに違いない.最高の方程式の解き手である彼は,今,自分に解くべき方程式がわからないことに困惑しているように思える.




nikkansports.com > サッカーTOP > サッカーニュース
[PR]
by quesaisje00 | 2004-10-25 09:53 | サッカー