一度閉鎖したブログなのですが。。。アメフトの面白さに観戦記を記すことにしました。その日のノリで応援チームを決め、チアリーダーをデレデレ眺めながら一生懸命応援する変なオヤジのブログです。


by quesaisje00

だれのためのカウンセラーか

 カウンセラー制度の問題点の一つは,良いカウンセラー(ここではセラピストを含むものとする)や自分が求めるようなカウンセリングをしてくれるカウンセラーを選ぶ術がないことである.他にもいろいろあるが,根本的な問題の一つとして,「日本でカウンセラーとして食べていく上で,クライエント(患者)にとってよいカウンセラーであることは絶対条件ではない」という点が挙げられる



 例えば短期療法家は,クライエントが望む以上のセラピーを全く行わず,その名の通り比較的短期間での解決を志向する.また,安易に患者を作ることを嫌い,今のところうまくいっているシステムには介入しない.これだけ聞くと,理想的またはあたりまえに見えるが,このような関わり方は,実は業界では反発をよぶもとになりもするし,ここでとりあげるように,現場での評価で損をするきっかけにもなっている.

 問題は,日本で活動する多くの心理療法家が個人開業などの歩合制的な給与体系ではなく,教育委員会や病院,児童相談所などから委託を受けた契約労働者だということだ.つまり,彼らの仕事の良し悪しは契約主が評価するのであって,クライエントが直接カウンセラーの生活を左右することはない.

 多くの場合専門家ではなく,日本独特の転勤制度によって心理療法などの部門に配属されることになった上司は,彼らに対する評価方法についてそれほど多くの手段をもたない.結果として,報告される勤務実態などの数字に評価を頼ることになる.

 このとき,あまり「なおしていない」カウンセラーのほうがよく仕事をしているように見えてしまう.現存の多くのカウンセラーは,短期間での解決をよしとせず,「真の」解決を求めてケースを引き伸ばす.延々と遊戯療法などとよばれるお遊戯を子供とくりかえし,現在の問題を解決するために3歳のときの記憶までさかのぼり,非支持的という名目のままに何を目的に行っているのかわからないセッションをくりかえす(注:ここに挙げた技法には利点も多いが,常に誰にでもここれらを行うセラピストに私は反対する).結果として,彼らの勤務記録は真っ黒になり,カウンセラーとの依存関係に陥ったクライエントはカウンセラーの存在を過大評価して,自分の支えだと感じる.

 もちろん,いわゆる治癒率や改善率のみを評価基準にしては問題もあるし,安易にカウンセラーの優劣を評定されることには反発や弊害もあるだろう.しかし,無能なカウンセラーがコネだけで条件の良い職を占有しているような現状に対して,もうすこし淘汰圧がかかるような制度を望まずにはいられない.
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by quesaisje00 | 2004-10-31 23:42 | 心理学